「ミステリー小説を読みたいけれど、どれを読んだらいいか分からない」「面白いミステリー小説が読みたい」という方もいるのではないでしょうか。
一口にミステリー小説と言っても、恋愛系やホラー系、歴史系などさまざまな種類があります。
この機会に、ぜひお気に入りのミステリー小説を探してみてはいかがでしょうか?
今回は、読書と言ったらミステリー小説!の私”てす”がおすすめの作品を紹介します。
ミステリー小説の魅力ってなに?
ミステリー小説の魅力は、なんと言っても読者も一緒に謎解きができることではないでしょうか。
予測を立てながらもときに裏切られることで、ドキドキ感やハラハラ感を味わうことができます。
物語を読み進めていく過程で伏線が回収されていき、最後に予測できない展開が待ち受けているのがミステリー小説ならではの面白さです。
私は読み終わった後の「そういうことだったのか!」というスッキリ感が味わいたくて、毎回本を読む手が止まりません…
初心者も楽しめる!おすすめのミステリー小説10選
ミステリー小説と一概に言っても多くの種類があり、殺人事件に関する王道のミステリーから恋愛系、ホラー系、歴史系などさまざまです。
ミステリー小説を読んだことが無いという方は、どれから読めばいいのか迷うかもしれません。
以下では、ミステリー小説好きの主婦が選んだおすすめの作品を紹介します。
ある夏の日、性別も職業も年齢も異なる十人の男女が不思議な招待状を受け取り、孤島に集まります。
しかし、彼らが到着しても主催者は姿を現さず、島には使用人もいません。
やがて、彼らは一人ずつ不可解な死を遂げていきます。彼らが孤島に集められた理由、そして死の真相とは…?
この小説は、『ミステリーの女王』と呼ばれるアガサ・クリスティーの不朽の名作です。
キャラクターの綿密な心理描写には、思わず手に汗を握るほどの恐怖が感じられます。
文章も読みやすく、ミステリー小説初心者におすすめの一冊です。
私がミステリー小説にハマるきっかけになった小説でもあります…!
- 著者:アガサ・クリスティー、青木久恵(訳)
- 発行日:2010/11/1
- 出版社:早川書房
物語は、著名な科学者アクロイド博士の殺害事件から始まります。
容疑者として名前のあがった甥は行方をくらまし、事件は早くも迷宮入りかと思われました。
しかし、村に越してきた謎の変人が名探偵エルキュール・ポワロであることが判明。
状況は一変し、新たな局面を迎えることに…。
こちらも、アガサ・クリスティーの代表作として一、二を争う有名なミステリー小説です。
冒頭のトリックが名探偵ポワロによって解明される結末には、大きな衝撃を受けること間違いなしです。
世間に波紋を呼んだことでも有名な叙述トリックを、ぜひ体験してみてください!
読み終わった後、改めて読み直したくなる一冊です。
- 著者:アガサ・クリスティー、羽田詩津子(訳)
- 発行日:2003/12/1
- 出版社:早川書房
同級生の発言がきっかけで不登校になってしまった中学1年生の主人公・こころ。
家に閉じこもっていたある日、突然部屋の鏡が光り輝き出します。
鏡をくぐり抜けて行くと、そこにあったのは見たこともない城。
そして、城の中にこころと似た境遇の7人の少年・少女が集められていたのです…。
本屋大賞を受賞し、最高傑作との呼び声が高い辻村深月さんのファンタジー×ミステリー小説です。
全てが明らかになる結末は、驚きだけでなく大きな感動に包まれるのもポイント。
理不尽な世の中に立ち向かう子どもたちの成長していく姿に、心温まることでしょう。
上巻・下巻とあって長い物語かと思いきや、あっという間に読み終わってしまう…
最後の最後のどんでん返しは、引き込まれてしまうこと間違いなしです!
- 著者:辻村深月
- 出版社:ポプラ社
- 発売日:2017/5
オカルト専門のフリーライター・雨穴のもとに、一軒家の購入を検討している知人から相談を持ちかけられました。
一見ごくありふれた物件に思えましたが、その間取りには”謎の空間”が。
知り合いの設計士に間取り図を見せると、家中いたるところに奇妙な違和感があることに気づくのです…。
インターネットを中心に活動しているオカルトホラー作家・雨穴のデビュー作である本作品。
基本的に会話形式であるため、ミステリー小説初心者でもサクサクと読み進めることができます。
ドキュメンタリータッチで描かれており、ミステリーだけでなくホラー要素も加わった新感覚な小説です。
YouTube動画で1,200万回以上再生され、2024年には映画化される話題作です。
すぐに読み終わるため、小説を読むのが苦手な方にもおすすめ!
- 著者:雨穴
- 出版社:飛鳥新社
- 発売日:2021/7/20
大学のミステリー研究会に所属する学生7人が、十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を訪れます。
この島は、半年前に館を建てた建築家・中村青司を含む4人が亡くなった曰くつきの場所。
やがて、学生たちを襲う連続殺人が起きてしまうのです…。
ミステリー小説の名手・綾辻行人さんのデビュー作である本作品は、”ミステリー小説の最高傑作”の一つとも言われています。
1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続け、そのトリックは今読んでも全く色褪せることはありません。
ミステリー小説初心者は、読んでおくべきともいえる一冊です。
どんでん返しが面白い小説といえば、私はこの小説を選びます…!
- 著者:綾辻行人
- 出版社:講談社
- 発売日:1987/9/5
とある中学校の3年3組に転校してきた主人公・榊原恒一。
恒一は、クラスの中で不穏な空気が漂っていることに違和感を覚えます。
そんなある日、委員長の桜木が亡くなるという悲惨な事件が起きて…。
漫画化・アニメ化・映画化、そして続編として『Another エピソードS』『Another 2001』が刊行されているほど大人気の小説です。
終盤に差し掛かるにつれて、学校にまつわる不思議な現象に疑問が深まり、読むほど夢中になります。
ホラーとミステリーが融合した、綾辻行人さんの新たな代表作ともいえる本作品をぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?
「どうなるの!?」という感情からページをめくる手が止まりませんでした…。
- 著者:綾辻行人
- 出版社:角川書店
- 発売日:2009/10/29
公私ともに人格者として知られている仙台市の保健福祉事務所課長・三雲忠勝が餓死死体で発見されます。
怨恨が理由とは考えにくく、また物盗りによる犯行の可能性も低いことから捜査は難航していました。
その一方で、三雲の死体発見の数日前に出所していた一人の模範囚はある出来事を探っていて…。
”どんでん返しの帝王”と呼ばれるミステリー作家・中山七里さんの社会派ミステリー小説です。
フィクションでありながら生活保護という身近に実際にある問題が描かれており、読み終わった後はいろいろと考えさせられます。
切ない真実に衝撃を受けることはもちろん、涙なしには読めない作品です。
「生きるとは?」「幸せとは?」「自分にできることは?」を考えるきっかけにもなる本です。
- 著者:中山七里
- 出版社:NHK出版
- 発売日:2021/7/21
ある日、スイスの大邸宅に招かれたニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウン。
そこで見たのはルソーの名作『夢』に酷似した一枚の絵でした。
持ち主である伝説のコレクター、コンラート・バイラーは「真贋を見極めた者に絵を譲る」と告げ、手掛かりとなる古書を読ませます。
ライバルは日本人研究者・早川織絵で、タイムリミットは7日間…。
山本周五郎賞と啓文堂大賞、本屋大賞を連続受賞した本作品は、原田マハさんの真骨頂ともいえるアートミステリー小説です。
美術作品が好きな人はもちろん、あまり知らない人も最後まで物語に引き込まれることでしょう。
思わず本に出てくる絵を調べたくなってしまうほど、アートの魅力が詰まっています。
原田マハさんの小説の特徴は、なんといっても誰でも読みやすい文体であること!
言葉がすーっと胸に入ってくる感覚を、ぜひ体験してもらいたいです。
- 著者:原田マハ
- 出版社:新潮社
- 発売日:2012/1/20
警視庁に入った一本のタレコミにより、ある事件が息を吹き返します。
その事件は、15年前、自殺とされた女性教師の墜落死が実は殺人だというもの。
事件が起きた当時、期末テストの奪取を計画していた高校生3人が校舎に忍び込んでいたのです。
時効まで24時間と迫る中、2つの事件の結びつきを辿ると…?
日本の警察小説の名手として高い評価を受ける、横山秀夫さんのサスペンス小説です。
本作品の魅力は、主人公が謎解きをしていく推理小説とは違い、数々の状況からじわじわと謎に迫る緊迫感が味わえること。
まるで映画を見ているようなスピード感が本の中から感じられて、最後まで一気に読みたくなる面白さがあります。
私にとって初めての警察小説でしたが、時間を忘れて夢中になって読破しました!
- 著者:横山秀夫
- 出版社:光文社
- 発売日:2009/4/9
夏休みを迎える終業式の日、主人公のミチオは先生に頼まれて、欠席したS君の自宅を訪れます。
そこでミチオは、首を吊って死んでいるS君を発見。
しかし、その後S君の遺体は忽然と姿を消してしまいます。
1週間後、あるものに姿を変えたS君が現れて「僕は殺された」と訴え、ミチオは犯人を探すことになり…?
この小説は、発売から2年で100万部を突破したミリオンセラー作品です。
イヤミス小説(読んだ後にもやもやとした嫌な気持ちになるミステリー)の代表作として紹介されることもしばしば…。
終盤を迎えるにつれてそれまでの疑問が明かされていくとともに、不気味さと大きな衝撃を受けます。
ある程度、予想していた展開が見事に裏切られました…。
一風変わった世界観が広がっている小説です!
- 著者:道尾秀介
- 出版社:新潮社
- 発売日:2008/8/1
まとめ
今回は、本好きな主婦が厳選したおすすめのミステリー小説10選を紹介しました。
ミステリー小説の魅力は、ドキドキ感やハラハラ感を味わいながら、本の世界に入って一緒に謎解きができることです。
本記事を参考に、お気に入りの一冊が見つかると嬉しいです。
ぜひミステリー小説ならではの、全ての謎が明かされた際に気持ちがスッキリとする感覚を体験してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。