フリーランスでも利用できる補助金・助成金があることをご存知でしょうか?
全て一人で責任を持って仕事をしていかなければならないフリーランスは、経営が不安定になることも少なくありません。
そんなフリーランスの資金面を援助してくれるのに役立つのが、補助金・助成金です。
今回は、フリーランスが受給できる補助金・助成金について解説します。
そもそも『補助金』と『助成金』の違いってなに?
『補助金』と『助成金』は、どちらも国や自治体から支給されるものであり、原則として返済の必要がないお金のことです。
このことから同じようなものとして扱われることが多いですが、実は大きな違いがあることをご存知でしょうか?
まずは『補助金』と『助成金』の違いについて確認しましょう。
『補助金』とは…
補助金とは、事業拡大や設備への投資などの活動を支援するために、資金の一部を支給するものです。
主に経済産業省や自治体が管轄しています。
補助金を受給するためには審査があり、申請したら必ずもらえるというわけではありません。
また、一般的に1か月程度の公募期間が設けられ、この期間内に必要書類を揃えて申請する必要があります。
『助成金』とは…
助成金とは、雇用促進や職場改善といった活動を支援するために支給するものです。
主に厚生労働省が管轄しており、基本的に要件を満たせば受給することができます。
要件を満たしているかを確認してから支給されるため、基本的に後払いでの支給となります。
フリーランスにおすすめの補助金・助成金4選
フリーランスにおすすめの補助金・助成金は以下の4つです。
それぞれの詳細について、以下で解説します。
小規模事業者持続化補助金とは、小規模事業者の販路開拓や業務の効率化などの取り組みに対して、その経費の一部が補助金として補助される制度です。
補助率は原則経費総額の2/3で、最大50万円の補助金が支給されます。
年に複数回の公募があり、補助金の中でも比較的ハードルが低いことからフリーランスに人気があるようです。
IT補助金とは、事業を最適化するためのITツールを導入する際にその経費の一部を補助してくれる制度です。
補助金額は導入するITツールの種類によって異なりますが、30〜450万円の補助金を受給することができます。
ただし、IT導入補助金の対象となるITツールは、要件を満たしていると事務局から認定を受けたものに限るため注意しましょう。
ものづくり補助金とは、生産性を向上させるためのサービス開発や設備の導入などにかかる経費の一部を補助してくれる制度です。
”ものづくり”と聞くと、製造業に限定している補助金と考えるかもしれませんが、すべての業種が対象となります。
補助金額の上限は1,000万円と他の補助金制度に比べて大きいですが、その分倍率も高い傾向にあるようです。
事業再構築補助金とは、新型コロナウイルス感染症や物価高騰などの打撃を受け、思い切った事業の再構築を図る中小企業や個人事業主、中堅企業を支援する制度です。
事業再構築補助金は、補助対象となる範囲が広いことに加えて、補助金額の上限が6,000万円と大きいことが魅力といえます。
フリーランスが補助金・助成金を受給する際の注意点
フリーランスが補助金・助成金を受給する際の注意点は、以下の通りです。
必ず受給できるとは限らない
申請したからといって補助金・助成金を必ず受給できるとは限りません。
補助金・助成金を受給するにはいくつかの要件を満たす必要があり、中には満たすことが難しい要件を課しているところも…。
また、補助金にいたっては審査が厳しく、要件を満たしていても受給できないケースも多いようです。
受給されるまでの時間が長い
補助金・助成金の支給が決定したとしても、受給されるまでに長い時間を要するということを念頭に置いておきましょう。
すぐに資金援助が必要だとしても、間に合わないことも考えられます。
そのため、支給されるまでの間の資金は十分に確保しておき、今後の資金繰りをどのようにするかなど、しっかりと計画を立てておくことが大切です。
公募期間が短いものもある
予算や回数が決まっている補助金・助成金の中には、公募期間が短いものもあります。
1日でも遅れてしまうと次回まで待たなければならなくなるため、申請書類の作成や準備は余裕を持って行いましょう。
とはいえ、申請書類は書式や記載項目などが細かく決められているものもあります。
作成する時間がない方や自力で作成することが難しい方は、プロに代行依頼するのも方法の一つです。
まとめ
今回は、フリーランスが受給できる補助金・助成金について解説しました。
補助金・助成金は、自分に合ったものを選ぶことがポイントです。
そのためには、常にアンテナを張って情報収集を心がける必要があります。
また、中には公募期間が短く設定されているものもあり、計画を立てながら余裕を持って準備することも大切。
補助金・助成金を受給すればビジネスのコスト軽減にもつながるため、上手く活用したいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。