フリーランスの事務代行に役立つ資格は?求められるスキルも紹介!

フリーランスの事務代行に役立つ資格は?求められるスキルも紹介!

フリーランスの事務代行を行うにあたって「必要な資格ってあるの?」と悩む方もいるのではないでしょうか?
一概に事務代行といってもその分野はさまざまあるため、中には資格を必要とするものもあります。
また、特別な資格は不要であっても、持っておくと役に立つ資格も…。
そこで今回は、フリーランスの事務代行に役立つ資格と求められるスキルについて紹介します。

そもそもフリーランスの事務代行に資格は必要なの?

結果から述べると、フリーランスの事務代行自体に必要となる資格はありません。

とは言っても、資格があることで自身のスキルの証明や案件の獲得につながります。

また、業務によっては資格が無ければできないものもあります。

例えば、労働・社会保険に関する法令に基づく申請書の作成や手続きといった業務は、社会保険労務士の資格が必須です。

資格がないにもかかわらず業務を行ってしまうと、違法になるため注意しましょう。

【分野別】フリーランスの事務代行に役立つ資格

以下では、フリーランスの事務代行に役立つ資格を分野別に紹介します。

経理関連

日商簿記検定

簿記は、営業取引や経営活動を帳簿に記入することです。

ルールに従って記録や計算、整理する必要があり、その理解度や知識を証明する検定の一つが『日商簿記検定』です。

日商簿記は、1級・2級・3級・初級と4つのランクがあります。

その中でも2級以上を取得すれば、十分なアピールポイントとなるようです。

試験時間1級
2級
3級
180分
90分
60分
実施回数2級・3級
1級
年3回
年2回
受験料1級
2級
3級
7,850円
4,720円
2,850円
受験資格1級
2級
3級
誰でも受験可能

参照:【簿記】商工会議所の検定試験

FP(ファイナンシャルプランナー)

FP(ファイナンシャルプランナー)は、相談者の将来の夢や目標に対して、お金の面でさまざまな分析を行いサポートする専門家です。

会計や経理について幅広く学ぶことができるため、経理関連の事務代行を行いたいと考える人にはおすすめの資格といえます。

1級・2級・3級と3つのランクがあり、日商簿記検定と同様、FPも2級以上で専門知識をアピールすることができます。

加えて、FPの資格試験を行っている団体は、日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2つです。

今回は、金融財政事情研究会(きんざい)の試験要項について以下でまとめました。

参照:一般社団法人 金融財政事情研究会

給与計算実務能力検定

給与計算実務能力検定は、企業に欠かせない給与計算業務を正しく行うための幅広い知識が問われる検定試験です。

この検定を通して、社会保険の仕組みや所得税・住民税といった税法、労働コンプライアンスなど…
給与計算に携わるうえで必要な知識と実務能力を身に付けることができます。

1級・2級と2つのランクがあり、いずれも合格率は経理系の資格の中でも高いため、比較的取得しやすいといえるでしょう。

試験時間1級・2級120分
実施回数1級
2級
年1回(11月)
年2回(3月/11月)
受験料1級
2級
10,000円
8,000円
受験資格1級・2級誰でも受験可能
(1級と2級の併願可能/2級未受験の場合でも1級の受験可能)

参照:一般社団法人 実務能力開発支援協会

秘書

秘書検定

秘書検定は、秘書に求められる知識や技能を問う検定試験です。

また、社会人に欠かせない一般常識や敬語の使い方、ビジネス文書の作成といった能力を身に付けることができます。

事務代行には秘書業務の案件も多いため、秘書検定の資格を取得しておくと大きなアピール材料になるでしょう。

1級・準1級・2級・3級と4つのランクがありますが、企業に求められるレベルは2級以上となります。

試験時間1級
準1級
2級
3級
150分
140分
130分
120分
実施回数1級・準1級
2級・3級
年2回(6月/11月)
年3回(2月/6月/11月)
受験料1級
準1級
2級
3級
7,800円
6,500円
5,200円
3,800円
受験資格1級・準1級・2級・3級誰でも受験可能

参照:公益財団法人 実務技能検定協会

一般事務

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、ExcelやWordなどのMicrosoft officeのスキルを証明できる資格です。

事務代行では、Excelでリスト作成をしたりWordで文書作成をする機会が多くあります。

MOSを取得することでスキルアップにつながり、業務の効率化に役立つかもしれません。

また、一般レベルと上級レベル(エキスパート)の2つのランクがあるため、自分に合ったレベルを選択して受験するとよいでしょう。

試験時間一般レベル・上級レベル50分
実施回数❶全国一斉試験
❷随時試験
毎月1~2回(日曜日)
各パソコン教室などで随時実施
受験料一般レベル
上級レベル
9,800円
11,800円
受験資格一般レベル・上級レベル誰でも受験可能

参照:マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

文書情報管理士

文書情報管理士は、社内で取り扱う文書や個人情報などの正しい保管方法の知識・技術が身に付けられる資格です。

また、文書の作成や文書保管に関する法律、さまざまな書類の役割なども習得することができます。

デジタル化が進んでいる昨今、文書管理情報のエキスパートとして重宝されるでしょう。

試験時間上級
1級・2級
60分
120分
実施回数上級・1級・2級年2回(夏/冬)
受験料上級・1級・2級11,000円
受験資格上級
1級
2級
1級を取得済みの人
2級を取得済みの人
誰でも受験可能

参照:公益社団法人 日本文書情報マネジメント協会

フリーランスの事務代行で求められるスキル

以下では、フリーランスの事務代行で求められるスキルを紹介します。

基本的なPCスキル

フリーランスの事務代行を行うにあたって、PCスキルは必須です。

具体的に必要となるPCスキルは、以下の通りです。

身に付いているかスキルがあるか、苦手に感じることがあるかどうかなど確認してみましょう。

  • PCのセットアップやソフトウェアのインストールなどのPC操作ができる
  • タイピングができる
  • ExcelやGoogleスプレッドシートが使える
  • WordやGoogleドキュメントが使える
  • PowerPointやGoogleスライドが使える
  • クラウドストレージが使える
  • メールソフト(OutlookやGmailなど)が使える
  • チャット(SlackやChatwork)や通話ツール(Skypeやzoom)が使える

自己管理能力

自由な働き方ができるフリーランスにおいて、自己管理能力は非常に重要です。

体調管理やスケジュール管理はもちろんのこと、仕事に関わる全てのことを自分自身で管理しなければなりません。

クライアントとの信頼関係にもつながるため、自分で上手くコントロールすることが大切なのです。

一般的なビジネスマナー

クライアントとチャットやオンライン上で通話する機会も多くあるため、言葉遣いや対応などのビジネスマナーも大切なポイントです。

言葉遣いやマナーが悪い場合、クライアントからの印象も良くありません。

また、マナーがしっかりとできていると、自分自身の評価にもつながります。

今後も一緒に働きたいと思ってもらえるよう、最低限のビジネスマナーは心がけましょう。

まとめ

今回は、フリーランスの事務代行に役立つ資格と求められるスキルについて紹介しました。

社会保険労務士などの資格を必須とする仕事以外であれば、事務代行自体を行うのに必要な資格はありません。

しかし、自分自身のスキルをアピールする材料となるため、資格を取得して損はないでしょう。

分野によって役立つ資格は異なるため、自分に合った資格の取得をぜひ検討してみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。